伝わる・揺さぶる!文章を書く

伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

関係性の中で、自分の立場が見えてくれば、自分の書くものは、自分を取り巻く人間関係の中で、よく機能するに違いない。
第1節で述べた遠回りの法則で、自分の立場を照らしたかったら、外を見ることだ。書くためには、よく見なければいけない、自尊心がバラバラと崩れるまでに、痛いまでに。自分の都合とは全く関係なく生き、動いている他者を、社会を、見ることだ。
自分の立場を発見するとは、世界の中の小さな自分を発見し、その生かし方を研究することだ。

ほぼ日刊イトイ新聞で「おとなの小論文教室。」を連載している山田ズーニーさんの本。
文章の7つの要件「意見」「望む結果」「論点」「読み手」「自分の立場」「論拠」「根本思想」と、3つの基本構成「論点」「論拠」「意見」について、具体的にどうすればよい文章になるのかをわかりやすく説明されている。
「書きたいことがあって、書いてることが間違っていなくて、書ききることができれば、それでいいじゃないか」と自分も高をくくっていたものの、実際は「分かりにくい=伝わらない」文章を書いていたのだと気付される。