ロンセストン→スコッツデール

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09:20-11:50 ロンセストン→リリーデール
12:20-15:20 リリーデール→スコッツデール
(68.5km、自転車)

7:40起床。寝過ごしたとあわてて朝食を作り、9:20にチェックアウト。バックパッカーズの玄関前で自転車に荷物をくくりつけていると、すぐそばの交差点から大きな衝撃音が聞こえる。信号無視をして交差点に進入した車が、別の車に側面から衝突をしたようだった。衝突をした車は急発進でバックしたかと思うと、猛スピードで逃げていった。

すべてが終わった後に交差点を見るとガラスが散らばっている。今からまさに自転車のツーリングを始めようかというタイミングで壮絶な光景を見せられたのは、何かの警告ではあるまいかと、改めて気を引き締めた。

自転車で走り始めてすぐに、後ろに積んだ荷物のバランスが悪すぎることがわかった。自転車用のサイドバックの上に、登山用の70Lの巨大なザックをくくりつけていたために、荷物の重心が高くなりすぎて、とてもではないけれど自転車を漕ぐことはできない。あきらめてザックをキャリアから外して背負うことにした。

市街地を抜けてR81の道に出るのに少々迷った。また、しばらく走った後で背中のザックの重さに耐えられなくなり、荷物をすべて詰めなおしたりしたりして、午前中に距離を稼ぐことができなかった。24km離れたリリーデールの町に到着すると、時刻は正午前になっていた。小さな商店兼テイクアウェイの店でチキン&チップスを注文する。店員に何かを尋ねられたけれど、聞き取れないので適当に答えていたら、山盛りのフライドポテトの袋を渡される。多分、チキンを切らしているといっていたのだろう。

午後からも、あまり距離を稼ぐことはできなかった。荷物が過積載気味であるためなのか、とにかく上り坂になると苦しい。また暑さで流れた汗がサングラスの内側に溜まり、時々目の中に塩っぽい汗が入ってきた。午後に42km走ったところでスコッツデールの町に到着する。スーパーマーケットに入ると、ロンセストンで同じ宿に泊まっていたオーストラリア人の夫婦に出会う。彼らはA3という別の幹線道路を走ってここまできたのだと話していた。「今日は町の外れにあるキャンプ・グラウンドに泊まるつもりなんでしょう?」と尋ねられる。

全然距離を走っていなかったのだけれど、時間も時間であるので今日はここで泊まることに決めた。買い物を終えて自転車でキャンプ・グラウンドに向かうと、彼らはもう先に到着をしていて、芝生でくつろいでいた(膝枕をして、本当にくつろいでいた…)。日が暮れる頃に、一緒に夕食を取る。

彼らは、オーストラリア本島の東海岸に住んでいて、大工をやっているのだといっていた。時々2人で自転車に乗って旅行をするのだという。そんな風に話をしていると、突然に「あなたは日本人なのに英語が良くしゃべれるのはなぜか?」と尋ねられる。

オーバーランドトラックの最終日、ドイツ人のアクセラからも同じことを尋ねられていた。決して自分は十分な英語力がないにも関わらず(フライドチキン一つ注文することができない)、そんなことを言われるというのは、なんとも複雑な気持ちでもあり、また単純にうれしくもある。

日が暮れるとテントに戻り、ヘッドランプの明かりで日誌をつけて就寝。