関係性

関係性がひとつひとつ集まると、そこに自然に意味というものが生まれる
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカには,様々な象徴的なメッセージが散りばめられているような気がする.「関係性」はその中の一つである.ただ,それらが具体的に何を伝えようとしているのかは物語という形で提示されるに過ぎない.

わたしたちは、自分をとりまく関係性を、思い出し、つかむことが必要です。人によって、いろいろな方法で考えていいのですが、ただひとつ言えるのは、決して「空気を読む」というような漠然とした作業では、ない、ということです。

ほぼ日刊イトイ新聞 - おとなの小論文教室。

僕は「空気を読む」という言葉の響きがどうも好きになれない.もちろんそれが出来てないと「場の空気」を乱すことになって,色々とギクシャクしてしまうのはよく分かる.だけど「空気を読む」という言葉を聞くと何故か動物園のサル山に暮らす臆病なサルの姿が頭に思い浮かぶ.
本当に大切なことは「空気を読む」事なんかではなくて,「関係性をつかむ」事なのかもしれない.