「へんな会社」のつくり方

8月18日(金):プール、800m
8月18日(金):ゴルフ、450球

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「へんな会社」のつくり方 (NT2X)

「へんな会社」のつくり方 (NT2X)

ルールが、当事者と違う場所で作られ、それが絶対的真理であるかのように受け入れられ、そのルールに疑問を呈することはタブー視され、現場では理由も示されず、本質から外れた管理が行われ、疑問を持った当事者が疑問を投げかける窓口も用意されず、推理に近い努力をしないとその理由すらわからない(略)。自分が何かを運営して、そこにほかの人々が参加してくれることがあるならば、できる限りこうした不便さを無くしたい、と常々思っていました。

インターネットがもたらした「情報伝達コストの低減」を最大限に活用しようとしている人。

組織内での権力に基づいた閉鎖的な意思決定プロセスは、「踊る大捜査線」を見るまでもなく、これまでも現在も批判の対象となる。にもかかわらず、「情報伝達コスト」の制約下では、それがとりうる最適な形態だという状況も、しばしばあった。

そういう制約が外れつつある状況で、最適な組織運営は何かというのを土台から考え直して会社を作った人の試みは、読んでいて気持ちがよい。

CNET Japan Blog - 近藤淳也の新ネットコミュニティ論

上記ブログがベースとなっている本。
著者は「株式会社はてな」の社長で、プロフィールを見ると「学生時代はサイクリング部に所属し、アメリカ横断や国体出場などを経験」とある。

power's cycle diary 自転車を愛する人々とのインタヴュー:近藤淳也氏

アメリカ横断をしながら、ロードで国体出場とは忙しいひとだと思って調べてみると、最初「サイクリング部」に所属した後に「自転車競技部」に転向したのだという経歴がわかった。それだけでなくて、TOUR DE 信州の代表者でもあった。

本書の中でも、サイクルロードレースとインターネット業界との共通性について、両者に近しいメンタリティがあるのだと触れられていたりする。