トリアブナ→ホバート

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9:00-11:00 トリアブナ→バックランド
11:20-14:50 バックランド→リッチモンド
15:20-17:00 リッチモンドホバート
(自転車、97.8km)
7時起床。炊事場で朝食を作っていると、ブリヒッタが起きてきてパンを焼き、テーブルで食べ始めている。昨日の夜、船に乗ってマリア島に渡ってみようかと迷っていたようだけれど、結局行くことにしたらしく、9時半の船に乗るつもりなのだという。僕がテントを片付けていると、もう出発するといってやってきた。テントも自転車もキャンプ場に残したままに、日帰りでマリア島に行くとのこと。

9時にキャンプ場を出発。昨日行って引き返したオーフォードの町ですぐに休憩を取り、チキンバーガーを食べてコーヒーを飲む。オーフォードから先は、A3国道は海岸沿いを離れて内陸をホバートに向かって進んでいく。バックランドの町で再び休憩をして、ハンバーガーとコーヒーの昼食。

バックランドの町を過ぎると道の両側は牧草地になり、多くの羊が放牧されていたりする。途中「Break me neck Hill(骨の折れる坂道)」という名の丘を越え(名前ほどの勾配はなかった…)、「Stop Revive Survive(立ち止まり、元気を取り戻し、生き延びよう)」という看板(これは、交通標語みたいなものか??)を見たりしながら、A3をひたすら進む。

ホバート手前に掛かる入り江の橋を渡るのに神経を使ったとのブリヒッタの話を思い出し、A3を外れて、リッチモンドの町を経由するルートを取る。石造りの橋だとか、丘の上の古めかしい教会が残っていたりする趣のある小さな町。中心部にあるカフェでステーキサンドとコーヒーで休憩(この日は妙にコーヒーとバーガーを体が求めていたようで、同じような食事を3度も取っていた)。

その後、空港の手前で再びA3に合流をして、ホバートまでは高速道路のような雰囲気の道を進む。路肩を走っていると、久々の交通量にインターチェンジ付近では気を使って走る。日本に比べれば大したことはないのかも知れないけれど、ロンセストン以来ひたすらに田舎道を走ってきたのに慣れていたのだから疲れるのは仕方がない。ホバートの入り口に掛かる橋には歩道があり、そこから先は歩道に乗って中心市街まで戻った。

17時にトランジットセンター・バックパッカーズ着。やれやれ、これで自転車の旅は終わり。何はともあれ15日ぶりに山を越えて丘を抜けて宿に帰ってきたのだという安堵。ベッドを確保してシャワーを浴び、スーパーマーケットにいって夕食の食材を買い込む。キャンベルのビーフシチューの缶詰と、アスパラ缶とツナ缶の缶詰尽くし。そして米を炊いてコンソメスープを作る。タスマニアでのツーリングの夕食として定番になっていたメニューだ。

夕食後、宿に滞在している日本人の人たちとスーパーマーケットにビールを買いに行き、バックパッカーズで飲む。彼らの多くはワーキングホリデーでタスマニアに来ていて、自分がホバートに到着した2週間前にも会った人々もいた。ソファーで皆で大富豪。アットホームな最終日の夜。