あたらしい人工知能の教科書

 

あたらしい人工知能の教科書 プロダクト/サービス開発に必要な基礎知識

あたらしい人工知能の教科書 プロダクト/サービス開発に必要な基礎知識

 

 以下章を通読。

画像認識ではウェーブレット変換、音声認識では隠れマルコフモデルなど、一冊の本に深層学習ではない既存の手法も含めて盛り込んでいる。個々のトピックに割く紙面は限られているけれど、キーワードの一覧として網羅されていたと感じる。

 

戦略プロフェッショナル

 

戦略プロフェッショナル[増補改訂版]
 

あなたが経営の状況を見て、それが「相対的」にお粗末なのか、それともマシなのかを判断するには、何かの「基準」がいる。だから、今会社が競争上のどんなポジションにいるのか、まず仮説を立てるとよい。実際に会社の中をのぞいていくと、初めの仮設通りのこともあれば、それとは違う現象に出食わすこともある。そのズレを生み出した原因が何かを社内で探っていくと、その会社の抱えている問題が早い時点で浮かび上がってくるのである。

 まず、社内を見るのではなく、競合や市場をみる。競合ポジションの仮説を立てるうえでは、プロダクト・ライフサイクルのパターンに当てはめることによって想定を得る。

セグメンテーションは日本語で市場の「細分化」と訳されることが多いが、企業戦略論のなかで「絞り」「捨てる」ための道具としてこれほど有効なものはない。絞る対象として何を取り上げるかに追って、事業戦略、開発戦略、営業戦略などいろいろに使われ、ツールとして幅広い応用性を持っている。 事業戦略にかかわるプランニング作業のなかで、セグメンテーションは最も「芸術的センス」「創造性」を問われる。多くの場合、セグメンテーションがうまくできれば、戦略の核になる部分はできたも同然である。

 組織のエネルギーを統一するためには「絞り」と「集中」が必要。絞りとは捨てることであり、そのための道具立てがセグメンテーションとなる。

古事記ーまんがで読破

 

古事記 ─まんがで読破─

古事記 ─まんがで読破─

 

登場人物の行動が理不尽だけど、何かの根源に迫る神話の世界。解釈としての一般性はよく分からないけれど、ストーリーの解説として納得感があった

 

20歳のときに知っておきたかったこと

 

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

  • 作者: ティナ・シーリグ,Tina Seelig,高遠裕子
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2010/03/10
  • メディア: ハードカバー
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後から見ると、ほとんどの出来事や発見は、焦点があったように明確になります。自分のキャリアは、フロントガラスではなくバックミラーで見ると辻褄が合っている、とランディ・コミサーは言っています。この見方は、たいていの人にあてはまります。自分のキャリア・パスは、振り返ってみると、ちゃんと筋道が通っているのです。でも、将来の道はぼやけていて、不確実なことの連続です。視界が開けないとイライラしてきます。それでも、大きなチャンスが巡ってくる確率を上げるように行動することはできるのです。

ランディ・コミサーは、どうやってキャリアを築いていくのか、膨大な時間を使って考えました。そうして得られた知見は説得力があります。共に働く人の質が最適になるようにキャリアを考えなさい、とランディは言います。そうすれば、巡ってくる機会の質が上がるというのです。

 スタンフォード大学アントレプレナーシップの講義録。如何にリスクを評価し、必要なリスクをとるかということの価値を伝える。

CRMの基本

 

 

CRMの基本

CRMの基本

 

CRMを戦略として捉えるにあたって重要になる指標が顧客内シェアという考え方です。「顧客内シェアを広げる」とは、一人ひとりの顧客が1つの分野の商品・サービスに使う金額の中で、競合他社よりも多くの金額を獲得することです。

CRMの基本的な捉え方としては、「売上の内訳を顧客別に識別し、識別した優良顧客を維持・育成・獲得していくことによって、経費効率を上げていくこと」になります。

企業でCRMを担当している多くの方から、「いろいろと分析軸を入れているが、次のアクションにつながらない……」「顧客をセグメントするよりも、すべての顧客にコンタクトしたほうが、結果につながりやすいのではないか……」という話を聞くことが多いのも現実です。

また、「そもそもデータベースが複雑になりすぎて、リソースを割くことができない」「現場感覚を重視した顧客セグメントを実施しているため、正しいかどうかの検証もできない」「データの取得もままならず、顧客分析以前の問題」など、企業の状況はさまざまなので、ひと言では片づけられない難題であることも事実でしょう。

 CRMとは、顧客へのアプローチを考えるマーケティングそのものではなく、リレーションシップマーケティングを実現するための仕組み、経営における選択と集中を実現させるための仕組みなのだという本書の整理によって、事例やキーワードがつながって理解できる。

ザ・会社改造

 

彼らは自分が背負った新しい任務を正確に認識して、自分の能力が足りない点が何かを自覚し、初めからそのギャップをしっかり埋める行動に出た。それが「覚悟」というものだ。

困難な状況の中で彼らの覚悟を支えたのは、いずれも謙虚に考え抜く姿勢ではなかったか。それには経営リテラシーの高さとフレームワークが必要だ。それが明快なストーリーを生み出す。そのストーリーが周囲に伝わり、皆が熱くなってついていくのである。

どんなジャンプでも、《ポジション矮小化》を早々に解消し、やがてポジション以上の役割を発揮するようになることが大切だ。

著者は、金型部品・FA部品・生産設備に関する商品を製造・販売する会社であるミスミを大きく育てた経営者。本書は、ミスミという会社を急成長させるまでの取り組みが小説仕立てで紹介されている。
紹介されるテーマは、ABCを導入しての原価把握に基づく商品戦略の実現、中国市場への参入、トヨタ生産方式による生産改革、コールセンター改革など、どれも地に足の着いたテーマであり、それを成功させるためには、共通して戦略の重要性が語られる。
会社改造の取り組みは、「問題の本質」「改革シナリオ」「アクションプラン」がシンプルな言葉で表現され、共有されることで、初めて実現される。
本書の駿河精機社長のモデルとなった高家正行さんの講演を聴講したことをきっかけに、本書を読んだ。高家さんは、成長戦略を実現するためのフレームワークを示されたうえで、「胆力と冷静な観察眼」「リスクの事前の摘み取り」「Early Successの仕込み」というキーワードを示され、如何にして改革を成し遂げるかを話されており、本書にも通じるものがあった。