位相のこころ

位相のこころ (ちくま学芸文庫)

位相のこころ (ちくま学芸文庫)

このBa;εや[b,c]が、「aの(閉)近傍」のイメージで、つまり「xnはaにドンドン近くなる」の「近いところ」にあたっている。しかし、この「近いところ」という「近傍」という用語は一方でまた誤解を招きやすい。それは、有限次元の場合の特殊性から、Ba;εや[b,c]には、一種の<有界性>のイメージがつきまとっている。本当のところは、<近傍>と<有界>とは、反対とは言わなくても、少なくとも双対的な概念であって、<近傍>は「近く」ないのである。
位相のこころ (ちくま学芸文庫)

朝の通勤の時間に少しずつ読み進めて二ヶ月掛けて読み終わる。
結局書かれていることの半分も理解し切れていないとは思うけれど、毎日15分のコマ切れで区切ったために、読み通すことができた。
この手の本は「よく分からないままでも、とにかく読み進める」ことに意味があると勝手に思っているので、これは良い兆候。