断る力

「断る力」の書評を多数いただきました。リンク集です。- 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!
404 Blog Not Found:assert(yourself); - 書評 - 断る力

断る力 (文春新書)

断る力 (文春新書)

「断る力」を活用することで、自分の軸を定め、相互に学びあう建設的な人間関係を築いていくと、学習を通じて自然と『「自分の軸」の革新』が起こってきます。これはすなわち、さまざまな自分よりも優れたところのある相手と日常的につき合い切磋琢磨することで新しいことを取り入れ、それが自分の得意分野に進むことがあったり、関係のない得意分野の間に新しいブリッジが現れて、それがこれまで、思いもよらなかった「得意分野」になることもあるのです。
すなわち、自分の軸を大事にしていくことで、
 ◎自分が自分であるためにどうしたらいいか
 ◎相手の一番いいところを活用するためにはどうしたらいいか
という、『お互いの思いやり』が習慣として根付いていくことになります。せっかく、このようにさまざまな形で強く相手と関わり合い、学び合える機会があるのに、「断る力」を発揮することなく、相手の言うことに素直にしたがってフレームワークを受け入れて続けてしまうと、相手に対しても、自分に対しても、気づきを失ってしまいます。
自分達が不完全だからこそ、相手のいいところ、相手の能力のすべてを見切るのは不可能です。また、相手からも私たちの能力がすべて見切れるわけではありません。だからこそ、互いに主体的なコミュニケーションを行い、相手の言っていることに対して反論し、対案を出し、よりよい考え方を見つける「断る」という建設的な議論を重ねることで、はじめて新しい発見を重ねられるのです。

断ることは面倒臭いしエネルギーも費やすことになる。だけど必要なときに断らないことによって、後になって何倍にも膨れ上がった面倒臭さを引き受けるという結果につながる。
「プロジェクトマネジメントは物事の優先順位付けが重要」と言いつつも、一般論として順調に進まないことが多い。これは、優先順位付けの結果「No」を言わなければならないのに、それがきちんとできないことにも起因するはず。
The Art of Project Management(その4) - gt-uma

大事なことは「主体性を持つ」、言い換えれば「断る力を持つ」ということなのです。主体性を持つためには、相手のことも、自分のこともしっかりと理解をしていなければなりません。そして、互いの考え方を総合した上で、『それなら、こうしようじゃないか』という創造的な提案をすることで、はじめて主体性が発揮できるのです。

上手に断るためには、そのための力を身につける必要がある。「断る力=アサーティブネス(=中長期的な利害を一致させること)」を持てるようになるためには、時間と集中が必要。一方で著者も指摘しているように「時間と集中」を得るためには「断る力」が不可欠で、ある種の「鶏と卵」的な状況が、そこにある。