免許更新

免許試験場に免許更新に行く。

年末の休暇中に行くこともできたのだけれど、今月発行分の免許証からICカード型に変更になるということで、折角なので待ってみた。新しい免許証は従来型のものよりも少し分厚くて、本籍欄がブランクになっている。その代わりに専用のICカードリーダ端末にかざして暗証番号を入力すると、本籍欄の表示を含んだ、免許証の画像イメージが表示されることになる。
免許試験場では、待ち行列に立たされることもなく、無駄に書類ばかり記入させられるといったこともない。いわゆるお役所的な対応ではなくてとても好感。
唯一、始まったばかりのICカード用暗証番号の運用には以下の難があると感じた。

  • 申請書に暗証番号を大きく記入したまま、複数の窓口を巡り歩くことは、セキュリティ上問題がある。
  • 「4桁の暗証番号を2組申請する」ことの意図が不明。なぜ1組では駄目なのか?
  • 申告した暗証番号がレシートのようなものに印書されて手渡される。レシートには氏名と本籍も印書されている。一度申告した暗証番号は変更できないということなので、レシートを紛失したときのリカバリ策がない。
  • 「4桁の数字」を求められると、ついついキャッシュカードやクレジットカードの暗証番号と同じ番号を登録したくなるし、それを防ぐ策は注意喚起程度しかできない。「本籍という個人情報を保護すること」も、確かに必要なセキュリティではあるけれど、上述の杜撰な管理によって、個人の金融取引にかかわる情報流出を併発しかねないことは問題。

運用が始まってまだ1ヶ月も経っていない状況なので、徐々に改善されていくことを期待。
それと、免許の条件に次の一文が追加されていた。

中型車は中型車(8t)に限る

この一文だけを見ると、トートロジーに陥っているように見受けられるのだけれど、2007年の法改正で普通自動車大型自動車に加えて中型自動車というカテゴリが追加されたことに伴う移行措置の結果。
中型車には「特定中型自動車」と「特定以外の中型自動車」の2種類があり、ここでは後者限定ということが記されている。
中型自動車 - Wikipedia
これまでの普通免許だと、車両総重量8t、最大積載量5tまでの自動車を運転できる。いわゆる4tトラックって、相当に大きいイメージがあるのだけれど、これまでは普通免許で運転できていたということで、これを是正するための法改正とのこと。
確かに、軽自動車ばかり運転してる人が、いきなり4tトラックのハンドルを握るという状況は、あまり想像したくないものがある。