プロフェッショナルの条件

有名なドラッカーの本であるし読んでみようと思い、読んでいる。原題は The Essential Druccker on Individuals なので、直訳としては「ドラッカー選集:(組織における)個人について」ということになるのかと思う。ビジネス書の邦訳のタイトルは仰々しくて、レジに持っていくのが少しはばかられる。

2.2 なぜ成果が上がらないのか
第一に、時間はすべて他人に取られる。
第二に、自ら現実の状況を変えるための行動をとらないかぎり、日常業務に追われ続ける。
第三に、ほかの者が彼の貢献を利用してくれるときにのみ、成果を上げることができるという現実がある。
第四に、組織の中に成果は存在しない。すべての成果は組織の外にある。
これら四つの現実は変えることができない。したがってものごとをなすべき者は、成果をあげることを学ぶべく特別の努力を払わないかぎり成果をあげられないことを知らなければならない(略)。言いかえるならば、成果をあげることは一つの習慣である。習慣的な能力の集積である。

上記のようなことがいろいろと書かれている。ここでいっているのは、いわゆる「継続的学習力」のことだと思う。そのほかにも知識経営だとかコンピタンスだとか、ビジネス書的なキーワードが示すことを、キーワード自体は表記せずに例示と共に解説している。

書かれていることは尤もで納得できるのだけど、「この本が言いたいことはxxだ」と一言でまとめられない。要約をしようとするとパワーポイントで何十ページにもなってしまう気がする。講義を受けているのような冗長さがある。

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と思っていると、上記のようなサービスがあるとのこと。約12分の朗読音声で1冊800円という単価は若干高い気もするけれど、そのうちに試してみたい。
(追記)
よくよくリンク先の品揃えを見てみると、中小企業経営者がターゲット層のようだった。残念。電車通勤でない自分としては、こういう朗読CDがもっとあると良いのにと思う。