ダージリン

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10時頃起きる。伊藤は少し体調が悪いらしく、もう少し眠っていたいという。窓のない部屋でじっとしているのも嫌なので一時間で帰るといって散歩に出かける。広場に向かって歩いていると、宮川さん・田場さんと出会う。そこへ、デモ行進がやってくる。かなり長い行列で、女性たちが威勢の良い声でスローガンを連呼していた。「FreeTibet」、チベットの独立を訴えているのだろうか。昼食でも取ろうということになり、伊藤を呼びに行くが出かけてしまっていたので、3人でWashington Restaurant に入り、ビーフステーキを注文する。インドで牛を食べられるとは思わなかったが、まあダージリンはむしろチベット系の人々が住んでいるのであまり関係ないのだろう。肉に赤身が残っていて少し不安になる。

その後伊藤を呼びに行き、4人でディルダム寺院を見る。ここからダージリンの町並みを立体的に眺めることが出来る。とにかく山肌がびっしりと建物で埋まっていて、その眺めはどこか宮崎駿の作品の世界を思い起こさせる。Sherif BarというCoca-Cola社系列の小綺麗なバーに入る。20〜50Rs程度でカクテルやビールなどがメニューに並ぶ。トイトレインに乗る宮川さんを見送りに駅に向かう。しかし時間になっても列車はホームにやってこなく、結局宮川さんはジープに乗ってNJPへ降りていった。

3人で駅前のチャイ屋でチャイと茶菓子を食べる。茶菓子は外見は砂糖で作った団子のように見えるのだが、実はシロップ付けの菓子で水っぽく、まだ食べ物になれていなかった僕には一瞬不安がよぎった。まあ、この日結局腹をこわしたりすることもなかったので、その後は出店の食べ物も徐々に気にせずに食べられるようになっていった。その後、チョウクバザールの脇の道に入り、町の中を歩き回っていると、ロイド植物園までたどり着く。

夜、ホテルに日本人バックパッカー二人連れがやってきたので、5人で一緒に中華料理屋で夕食を取る。池田さんと西島さんは今日バングラディシュから陸路で入国してきたらしい。知っての通り、バングラディシュに観光に行く人なんて滅多にいない。何の情報もない国を、現地の人に珍しがられながら旅して、インドまでやってきた二人はバングラディシュで知り合ったのだという。夕食後も彼らの部屋でバングラディシュ・タイの話や、営業マンの苦労話、中国雲南省の怪談など色々興味深い話を聞かせてもらった。午前1時半就寝。