君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

世界で相対的に見れば日本は本当に素晴らしい国だ。まだまだあふれるその可能性に比べれば、課題はそんなに大きくはない。しかし、日本を相対的に見ることができず、日本や日本人に対して自己嫌悪に陥りながらも、日本を取り巻く空気の緩さからわれわれが行動を起こさなければ、日本の未来は相当暗くなると思う。今から行動を起こさなければならないと思う。その前提として、日本を相対的に見られる力を養わなければならない。また、日本の課題の解決には、日本をグローバルに開いていく作業が不可欠だ。そういう意味でも世界の多様性の中でもまれる経験を持たなくてはならない。そして緩い空気の中でも日本を変えるために行動を起こすモチベーションを持ち続けるためには、日本に対する心からの感謝の気持ちと建設的な愛国心を抱くようにならねばらならない。
そのためにはできるだけ多くの人に外から日本を見る経験を持ってほしい。
未来は若者の手の中にある。多くの若者がこの本を手に取り、共感を覚えて世界に飛び出してほしい。安易に飛び出せというのは、激変の時代にあまりに無責任である。その前にしっかりと世界で発信し勝負するための内容と武器を詰め込んでほしい。

証券会社、参議院議員を経て、ランド研究所に勤める田村耕太郎さんの著書。
「あとがき」で述べられているように、若者は海外を目指すべしというメッセージと、そのためにどうしたら良いかということ、そして実際に海外で活躍されている方のストーリーで構成されている。
対象読者層としては、高校生から20代会社員であり、各種能力もトップレベルである人々が想定されていることは理解した上でも、著者ご自身を含めた海外での活躍のストーリーを追うことは、書名のとおりワクワクせざるを得ない。
そして、第1章「このまま日本にいるリスクが高すぎるから」で示されている「人口が減り続ける恐ろしさ」や「最後の円高(?)を活かせ!」といった記述は、数年から10年後には必ず訪れる状況でありながら、「まだ大丈夫」と、ぬるま湯に浸っている気分に、喝を入れられた。