開田・奈良井宿

開田高原に行き、そば打ちをする。
開田高原:そば道楽体験道場

食堂だとか土産物屋の隣に別棟があり、そこに機材が用意されている。

粉と水を混ぜて、こね鉢で捏ねて、のし棒で伸ばして、包丁で切るまでの工程を、地元のおばちゃん指導の下に体験できる。

予約制で、所要時間1時間。出来上がったそばは食堂で食す。体験料金と合わせて1,500円でオプションで天ぷらや岩魚塩焼きがつけられる。

一日雨が降っていて、開田高原は外気温16度で夏とは思えぬ寒さ。野外でブルーベリー狩りをという話をしていたけれど、そういう状況でもないので、山を降り、奈良井宿へ向かう。
奈良井宿

「越後家」の屋号。「そちも悪よのう」という悪代官のイメージには相反して、1日2組限定で受け入れをする、伝統ある民宿だとのこと。街道沿いの家には人が住んでいて、表札もついているけれど、普通の苗字の隣にセットで屋号の表札も並んでいる。

「上問屋資料館」入館300円で、古い屋敷の中を歩き回ったり、(他に人がいなければ)畳の上で寝転がったりできる。廻り終えると受付係件学芸員のおばちゃんがお茶とあられと冷えたバナナスライスを出してくれる。用意してきた自家製の漬物が無くなってしまって提供できないことを、ひどく残念がっておられた。日本が世界に誇る素晴らしきユーザ・エクスペリエンス(邦訳:おもてなし)精神の良い実例。
Life is beautiful: 「おもてなしは大切」をモットーにする会社
奈良井宿は普通に人が生活している民家でもある。古民家に興味を持っている同行者の一人が尋ねるに、街道沿いの三分の一の家は人が住んでおらず、別の家で暮らすオーナーの方が時々メンテナンスに訪れる状況とのこと。だけれど、基本的に街並みの家は他所から来た一見さんには売却はしないというような協定があるらしく残念がっておられた。
確かに、変にブームに乗って出店ラッシュになり、ブームが引いたら荒廃するようなことがあってはいけないので、街並み保存という意味ではとてもうまく仕組みが回っていそう。