「私塾のすすめ」を読み始める

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

斉藤孝氏と梅田望夫氏の対談の新刊。先週末に購入して、これから読み始める。

自分の人生をデザインしたり、生活スタイルを「作品」としてデザインするのは、戦略的な意識がなくては、実は難しいものです。現代は、自分の人生に対してもかなり意識的に自分自身でデザインしていく時代なのだといえます。
自分自身を含んでしまっている状況全体を自分自身が見通して、そのなかで、自分の人生をデザインしていくということになりますと、単なる勤勉ではすまなくなります。つまり、見通す力のある人が、努力していって初めていろいろなことを達成できるという時代になってきていて、見通し力のない、ただのまじめさだけでは厳しい時代になってきているといえます。
誤解をしてほしくないのは、「見晴らしのいい場所」を、一部の成功者だけがゲットしているということではなくて、「こういう風に大体見えているんだよ」ということは、多くの人と共有できると思っています。そこに向けて、自分自身がどういうデザインをしていったらいいのかということを考えられさえすれば、次の一歩を確信を持って踏み出すことができます。自分の歩みに確信をもてるかどうかということが、じつは達成の一番のキーになります。
「形にならない思い」のようなものを育てていくことはとても大事です。そうした「もやもや感」が育っていって、それによりパッションが大きくなれば、やがて「デザインする力」に変換できます。

これは、斉藤孝氏の序文の引用(一部抜粋)。
いま自分は、ルーチン的なものからも、右も左も分からぬ混沌した状況からも抜け出せて、適度な不確実性の下で努力すべき状況に入ったと感じる。培った「もやもや感」を「デザイン力」に昇華させるべき好機に出会った本書に期待。