石垣島3日目

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石垣島トライアスロン当日。
5時起床、6時半出走登録。マジックペンでレース番号を腕に書いてもらって、トランジションエリアに自転車やランシューズや補給食をセットする。
7時から30分間のスイム練習。昨日の公式練習と同様に、やはりプールで泳いでいるときのようには上手く泳げない。何度か水を飲みながら息継ぎをしては立ち止まってを繰り返す。が、立ち止まってプカプカ浮いていると、特に力を入れてバタバタさせないでも、ただじっとしているだけでもウェットスーツの浮力で顔が水面に出ることが分かる。しばらくボーっと眺めていると、何とかなるかという安心感を得られる。
7時50分に市長の開会宣言。市長は1分強のメッセージをしゃべり終えたあと、同じ内容を英語でもすらすらと話し始めていた。沖縄ではこういうのは普通なんだろうか。
8時からウェーブスタート。自分は最終の第6ウェーブなので5分遅れでスタートする。
泳ぎ始める。何回かクロールで漕いで、塩水を飲んで苦しくなったり、平泳ぎで泳ぐ前方の選手に行く先を阻まれたり、自分の向かっている方向が見当外れでないことを確かめたりするために度々立ち止まりながら1周目の周回を泳ぐ。時計は持っていないし、周りを見回しても時間の分かるものが見当たらないので、果たしてどれだけの時間が経過しているのかが見当がつかない。随分と遅いのだろうけれど、周りを見回すと、同じ時刻にスタートした人は途切れることもなく、ゆっくり平泳ぎで泳いでいたり、ブイにつかまって休んだりしている人は何人も居る。後ろを振り返ると、まだまだやって来る人たちも居る…
経過時間の分からないままに、2周目の周回へ。深呼吸をしてから海に浸かると、今度は冷静に息継ぎもできるようになる。上半身全体を左右に動かして、肩を上げる動作をしてから、おもむろに顔を横に上げて、斜め後方の空の景色を見ながら空気を吸い込む…当たり前のクロールの動作をようやくできるようになる。
海の底を見ると、何人ものダイバーが選手を見守っている。また、目を凝らしてみると、30cmぐらいの魚が2匹、底の方を泳いでいるのが見える。周りで同じ方向に泳ぐ選手達は、水の流れを巻き起こしてくれるせいで、自分の体も自然と前へ運んでくれる。大丈夫、周りは皆味方だ、と、当たり前の事実を再確認しながら、2周目を泳ぎ切る。
スイムアップしてゲートを振り返ると、時計は47分を指している。5分遅れでスタートしたので、スイムは42分。50mプールで計測したタイムは47分30秒だったので、それよりも5分以上短いことになる。
これでタイムアップでリタイヤとなる心配がなくなったという喜びと共に、トランジションエリアに進む。ウェットを脱いで、トライアスロンウェアの上を着て、バナナを1本食べて、トイレに立ち寄ってから、おもむろにバイクをこぎ始めると、懐かしいホイールの回転音を聞くことができる。
DHバーは結局つけないまま参加したので、バイク最初の体力に余裕がある頃は、ハンドルに肘を乗せて、シフトケーブルをつかみながら前傾姿勢を維持する。沿道の人々の声援を度々受けながら、32〜3km/hでひたすらに進む。スイムのタイムが相当に遅いせいで、バイクの最中に抜かされることはめったになくて、どんどん追い抜いていくことができる。たぶん100人以上抜かした一方で、抜かされたのは4人だけだった。
10kmおきに、背中ポケットのパワージェルを1本取り出して飲む。バイクを終えたときにメーターの走行時間は1時間21分だったので、平均時速は30km/h弱。ただ、トランジションで随分とのんびりしていたので、バイクの記録としては1時間28分となっていた。
再びトランジションエリアに戻って、バイクを置き、ジョギングシューズに履き替えて、バナナを一本食べて、トイレに行ってから、おもむろに走り始める。飲み食いをしすぎたせいもあって、ちょっと脇腹に痛みを感じながら、抑え目のペースで走り始める。ただ、それ以上にバイクまでの疲労を筋肉に感じながらのスタートとなった。脛の辺りにだるい疲労感を感じるのは、バイクの走行によるものと、スイムで無駄に足をバタつかせた影響。1km地点に達するまで随分とのろのろと進める。10kmのランなのだけれど、疲労感はフルマラソンの30km地点以降の10kmと大差無いと感じてしまう。
そんなランも5kmを過ぎる頃からは、不思議と足も慣れてきて、自然に走り出せるようになる。無事に10kmを完走して、初めてのトライアスロンのゴールをくぐった。
ホテルに戻り、シャワーを浴びて、ランチに沖縄そばを出す居酒屋で昼食。その後、13時から釣り船に乗る。
海釣りは初めてだったのだけれど、この日の釣り船の客は自分と友人の2人だけだったので、餌のつけ方から糸の下ろしかた、アタリが来たときの引き方まで、船長に教えてもらいながら釣り。笛吹鯛とキツネ魚というのを併せて10匹ぐらい釣れた。
再びレース会場に戻り、完走証を受け取って、男子トライアスロンワールドカップを観戦。一般の部のコースとは違って、バイクもランも市街地を何周かする周回コースなので観ていて面白い。トランジットの時にバイクを放り投げて他の選手にぶつかったり、勢い余って裸足でチェーンリングを踏みつけて流血してリタイヤする選手が居たりと、レースそのもの以外の激しさもある。バイクは、プロのレースではドラフティングが認められているので、集団ができてロードレースのようで面白い。
夜は、芝生広場でアワードパーティに参加して、オリオンビール泡盛を飲む。大学サイクリング部の先輩だった方とも再開して話をする。ステージでは沖縄民謡だとかライブのステージが続く。トライアスロンのプロの方にTシャツにサインをしてもらったりする。北京が楽しみになる。