アジア ファンドオブファンズ連動型投信

毎月1万円前後をリスクマネーに投資しようという試みの、先月に続いての2回目。先月は日経平均連動投信を購入していて、若干の損失あり。

  • 14,000円(1月18日)→13,639(2月22日):−2.58%

そして今月は、ヘッジファンドの銘柄を購入することにした。
マネックス証券:アジア ファンドオブファンズ連動型投信(アジア フォーカス)
これは個人投資家が、ヘッジファンドに1万円から投資できるという、マネックス証券オルタナティブ投資(伝統的な資産運用以外の投資商品)の商品。ヘッジファンドは、空売りレバレッジの活用やジャンク債投資や信用取り引きや諸々のテクニックを駆使して、絶対収益(市場平均との相対的に有利な収益ではなく、元本を如何に増やすか)を求める商品。市場の不均衡や情報格差を活用してする運用手法で、ロング・ショート、アービトラージ、マーケットニュートラルなどの戦略をとる。
これまで機関投資家のみを主な対象としていたようなファンドで、超高収益をたたき出したり、国家規模の金融危機を引き起こしたり、唐突に破綻したりと、よくわからないけど高度な商品を、気楽に購入できるようになったのは興味深い。
ただ、その商品の特性上仕方ないのかもしれないけれど、相当に仕組みが複雑。
その一つは、投資家は「ユーロマネーの市場で発行される公社債に連動することを目標とする投資信託を購入する」という、制度上の複雑さ。このような仕組みが必要となる理由はよくわからないけれど、おそらくは法制度かなにかのテクニック論的な理由があるのだと思う。
そして、ヘッジファンドに直接投資するのではなく、「複数のヘッジファンドを見極めた上で再投資をするファンドオブファンズ」への投資であるというのがもう一つの複雑さの原因。これは、ある程度「初心者向け」になるようにヘッジファンドを見極めてくれるという点で、個人投資家にとっては助けになっていると思われる。
仕組みが複雑だということは、手数料体系も当然複雑化する。

(販売会社へ直接支払うコスト)

  • 申し込み手数料:2.1%(購入額100万円未満、申し込み時に販売会社へ支払い)
  • 信託財産留保額:0.5%(解約時に販売会社へ支払い)
  • 所得税地方税:収益分配金・元本超過額の10%

(信託財産から、間接的に販売会社へ支払うコスト)

  • 信託報酬:年率1.1025%、内訳は以下のとおり

(信託財産運用の必要経費で、信託財産自身から支払われるコスト)

  • ユーロ円債発行費用:年率0.5%以内(円建ての投資信託は、ユーロ市場(自国通貨以外の債券流通のための市場)で発行されるファンドへ連動するような投資という形で構成されるため、発行費用が別途必要になる)
  • 連動対象ファンドに支払われる報酬
    • 基本報酬:年率0.75%
    • 成功報酬:超過収益の15%(過去の運用実績から支払条件が決定される:ハイウォーターマークを上回った場合)
    • 運用維持報酬など:金額不明
  • 組入ヘッジファンドに支払われる報酬(連動対象ファンドは、複数のヘッジファンドに再投資する「ファンドオブファンズ」であるため、再投資先それぞれに報酬支払いが必要)
    • 基本報酬:年率1〜2%
    • 成功報酬:超過収益の10〜20%(ハイウォーターマークを上回った場合)
    • 運用維持報酬など:金額不明

目論見書をざっと読んでみて、このような費用があると推測できた(※個人ブログの執筆者である自分には、複雑な金融商品の情報の正確性を保証することはとてもできないので、この文章を鵜呑みにせず、発行者提供の一次情報を参照のこと)。

  • 購入・売却のタイミングであわせて2.6%
  • 年率3〜4%
  • 超過収益分の20〜30%

この費用が、ほかの投資信託商品や株式投資と比べてどの程度高い(か、ひょっとしたら安い)のかは、よくわからない。だけど、たくさんの頭のいい高給取りの人たちが必死で運用する訳だから、それなりの高コストは掛かっているはずだ。
投資信託買ってはいけない」的な本を書店で見かけたりするけれど、その論点はきっと高コストな仕組みの指摘にあるのだと思う。
ただ、機関投資家を含めて(その存在に賛否はあるものの)ヘッジファンドという商品を十分魅力的だと考える人がいて、実際に収益を上げている人がいる以上は、あながち期待できないものではないはずだ。むしろ、「これだけの高コスト体質を乗り越えた上で、ゼロサム世知辛い投資の世界で利益を上げることを期待される」ヘッジファンド商品というものに興味があるし、期待をして投資をしてみようとおもう(1万円の投資で大層なことは何もいえることはないが…)
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