The Art of Project Management

アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)

アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)

問題解決と創造的思考における真の技芸(アート)とは、どういった制約を使用し、また無視するか、そしていつそういったことを行うのかを知ることなのです。
創造的に振る舞うということはしばしば、何らかの制約がある、あるいはリソースや時間が限られている状況下で作業を行い、考えられていた以上に良い結果を出すための巧妙な、または上手いやり方を見つけ出すということを意味します。

マイクロソフト社でInternet Explorer開発プロジェクトに携わった著者の本。↓の「スゴ本」で絶賛されているのをみて、購入。
「アート・オブ・プロジェクトマネジメント」読書感想文【まとめ】: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
「アート」というだけあって、通り一遍の技法の説明にとどまっていないところが、確かに良い。
例えばスケジュールに関して「スケジュールとは確率なり」だとか「見積もりに対する自信を定量化する」といったり、要件の定義については「ビジョンの健全さを日々チェックする」など、プロジェクトが動的に変化するということを正面から認めた上で、話を進めている。
「知識領域」にカテゴライズされた知識もきっと重要なのだろうけれど、一歩引いた目線で数値をモニタリングするのとは、正反対の立場での経験則が読んでいておもしろい。