こまねこ

こま撮りえいが こまねこ
Yahoo動画「こま撮りえいが こまねこ」特番(2月末まで)

こま撮りってなに?
人形をひとコマ(1コマ=1/24秒)ずつ動かし、照明・セット・カメラポジションを変えながら撮影するアニメーションの手法。1日わずか数秒分の映像を撮影することしかできません。

名古屋地区での公開が終わっていたので、ワーナーマイカル桑名へ行ってみる。1時間ちょっとの作品なのだけれど、凄く凄く大変なのだろうなということが分かる。
絵本みたいなものなのでストーリーに言及するまでもないかも知れないけれど、「ものづくりっていいね、そしてコラボレーションすることも素晴らしいね」というメッセージそのままなのだろう。

どーもくんというキャラクターはアニメーターにとって、とっても苦労する人形なんです。四角くて首もない。でも、僕はコンテに、嬉しそうにしているとか、ちょっとワクワクしているとか書いてるんです。四角い人形でどうすりゃいいんだと、アニメーターは思うわけですけど、身体全体を使ったり、細かいまぶたの動きや汗だったりで何とか表現するんですね。そうすると、どーもくんにしかできないワクワクする仕方になって、個性が生まれたり。
『こま撮りえいが こまねこ』合田経郎監督インタビュー−シネマブログ

合田経郎という人は、NHKの「どーもくん」や、宇多田ヒカルの「ぼくはくま」の作者。NHKトップランナーに出演しているのを見ると、売れる前の時代の話をしていた。
「1ヶ月半くらいかけてCM撮影の仕事をして、その後の1ヶ月くらいは歩く、というのを3年間くらい続けていた」「自宅の周りを歩いたり、数駅電車に乗って、降りたところで一日歩いたり、新幹線に乗って夕方まで歩いたり…」「カメラを持って写真を撮りながら歩くと、一日の間に何らかの"作品"ができている。大したものでないにしても、今日一日でモノを作ったという感覚が必要だった」
と、いうような主旨の話だったのだけれど、人を巻き込んで良いものを作るには、こういう孤独な作業が後ろには隠れているのかと分かる。