ノーベル経済学賞

スウェーデン王立科学アカデミーは10日、2005年のノーベル経済学賞を米国人のトーマス・シェリング・メリーランド大教授(84)と米・イスラエル国籍のロバート・オーマン・ヘブライ大教授(75)に授与すると発表した。両氏とも理論経済学の大家として知られ、「ゲーム理論」の発展・応用に貢献した業績が評価された。

ノーベル経済学賞にゲーム理論のシェリング、オーマン両氏

ゲーム理論は、聞きかじったぐらいしか知らない。
これは、『「囚人のジレンマ」的な状況における「ナッシュ均衡」であるような解は、必ずしも「パレート最適グラフ)」ではない。』というようなことを言いたい理論だと思っている。要すると、「個人個人が自分だけの利益を追求すると、全体として最適な総利益が得られなくなってしまうこともある(=部分最適全体最適とは違う)」というような内容。
それでは、シェリングとオーマンとは何者なのか?と、みてみると…

シェリング:進化論的ゲーム理論を最初期に研究したのは、トマス・C・シェリング (Thomas C. Schelling) (1960, 1981) で、一見すると協力的な社会制度(この場合は紛争の調停)が基本的には罰則と報復の「脅し」によって維持されているのだ、というのがその主張だ。

オーマン:「共有知識(Common Knowledge)」の概念を定式化して定義づけ、これを皮切りに洪水のように論文が出てきた。

良くはわからないけれど、この辺の話を一番有効に活用しているのは、色々な脅しと譲歩を繰り返しながら援助を引き出そうとしている、北朝鮮なのかなという気がしてくる。