コールズベイ→クックスビーチ

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10:10-14:20 国立公園駐車場→グラハム山
14:40-15:40 グラハム山→東フレシネサドル
15:50-17:00 東フレシネサドル→クックスビーチ
(徒歩、18km)

7時半起床、9時半のバスでフレシネ国立公園へ向かう。バスとはいっても、マイクロバスに荷物運搬用の貨車が牽引されているような代物で、スクールバスや雑誌などの配送も兼ねているようだった。
30分ほどでバスは国立公園の駐車場に到着する。到着したところで、バスの運転手のおばさんに話を聞いて、明日の3:45に迎えに来てもらえるのだということが確認できた。おばさんは「Organized Japanese.」といっていたのだけど、バスの確認をしている様子が心配そうに見えたのかもしれない。

10時過ぎに出発。久々のブッシュウォーキングで、ザックの重さをずっしりと感じながらのスタート。オーバーランドトラックの教訓を生かして、「ジーンズ」や「英和辞典」といった、明らかに無駄な装備は今回は持たず、軽量化はされているはずだったのだけれど、やはり何かを背負って歩くのは大変だ。

フレシネ国立公園の一帯は、車が入ることはできず、徒歩だけが交通手段となる。その中頃にあるワイングラスベイは、半島のくびれた部分に位置する砂浜で、その名の通り美しいカーブを描いている。入り口から30分ほど山道を歩いてダブ山に登ると全景を一望できるようになるため、ダブ山までの道のりには多くの観光客と一緒に歩いた。

ダブ山を反対側に下ってから先の道は、歩く人の数がかなり少なくなる。しばらく歩くと山道を抜けて、まさにワイングラスベイの砂浜をひたすら歩くコースへと変わる。何もない美しい海岸沿いをひたすらに歩くというのは初めての経験で新鮮。天気もよく、暑すぎることもない。砂に足が埋もれないようにと、海寄りの引き締まった砂の上を歩いてゆく。後ろを振り返ると、延々と自分の足跡が続いているのが見える。

しばらく歩くとコースは砂浜を離れて、再び森の中を標高を上げていく。木々の奥にワイングラスベイを見下ろせるポイントで、用意した昼食を取る。再び歩き始め、だんだんとワイングラスベイと対岸のプロミスベイの両方を見渡せるようになってくる。14時過ぎにグラハム山の山頂に到着。ここからは360度を見渡すことができて、ここが海に囲まれた半島なんだということがよく分かる。時間帯のせいか、自分が山頂にいる間、他の誰もやってこなかった。

その後は再び森の中を進んでゆく。東フレシネサドルという文字通りの鞍点でしばし休憩をして、東岸を見渡しながら半島を回り込むように進み、やがてクックスビーチに到着する。クックスビーチの砂浜を20分ほど進むと今日の目的地であるキャンプ場に到着する。

キャンプ場にはハットも設置されていたのだけど、森の奥にあって随分と古めかしいものであったことと、海岸沿いでのキャンプが気持ち良さそうであったこともあり、今日はキャンプ泊と決めた。倒木などでいくつかの区画に区切られたキャンプサイトが海岸沿いの林に並んでいて、プライベートビーチであるかのような雰囲気。他にもカップルが2組ほどやって来ていたので、そこから少し離れた場所にテントを張る。

ロンリープラネットによると、ここのキャンプ地では水が手に入らないことが十分に考えられるとのことだったので、これまでの行程は控えめに水分を取っていたのだけど、幸いハットの水タンクには水が残っていた。

テントを設営したり、夕食の準備をしたりしているうちに日が沈んでくる。人里離れた海岸に沈んでゆく夕日を見ながら夕食。